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ルカくんはそっと私の手を掴み、そのままステップを踏む。
私も慌ててそれに合わせる。
ミア「す、すごい……上手だね」
ルカ「上手、なのか?」
ミア「すごく上手だと思う。私、全然ついていけないよ」
ルカ「そうなのか。これぐれらい普通だと思ってた」
いたって真面目な顔でルカくんは言う。多分、心の底からそう思っているんだろう。一国の王子ともなると、ダンスぐらいできて当然なのかもしれない。